サッカー

サッカー(米: Soccer,英: Football)は、丸い球体を用いて1チームが11人の計2チームの間で行われるスポーツ競技の一つである。アソシエーション・フットボール(association football;協会式フットボールの意)ないしはアソシエーション式フットボールとも呼ばれる。他のフットボールコードと比較して、手の使用が極端に制限されるという特徴がある。蹴球とも言う。

サッカーでのファンの基本的な目的は、試合中にチームを励ますことである。

サッカーは、210を越える国と地域で、多くの選手達によってプレーされており、4年に一度行われるFIFAワールドカップのテレビ視聴者数は全世界で通算300億人を超えており[1]、世界で最も人気のあるスポーツといえる。試合は、それぞれの短い方の辺の中央にゴールがある長方形のフィールドでプレーされる。試合の目的は、相手ゴールにボールを入れ得点することである。

1チームは基本11人。少なくとも7人以上いれば試合ができる。少人数制のルールもある。2チームが敵味方となり、1個のボールを主に足を使って移動させ(腕、手を使ってはいけない)、自チームのゴールを守りつつ、相手チームのゴールへ運び、相手ゴールにボールが入ると自チームの得点が1点加算される(ゴール型)。試合は制限時間のホイッスルによって終了し、時間内により多くの得点を記録したチームが勝ちとなる。足を使うことが基本であるが、手と腕以外の部分であれば使っても問題ない。例えば、もも、胸、頭、肩、膝などが挙げられる。手や腕でボールを故意に扱った場合は反則となる。各チームには1人だけ、ゴールキーパーというゴールを守る特別な役割のプレーヤーを置くことが定められている。ゴールキーパーだけが、自ゴール前の一定の領域(ペナルティエリア)内に限り、手を含む全身でボールを扱うことを許される。

サッカーはボール以外に特に重要な道具を必要とせず、ルールも単純なため、先進国のみならず経済水準や教育水準が低い国に至るまで広く普及している。11人でチームを作りグラウンドの上でプレーするという形態以外にも、様々な姿に形を変え、ラテンアメリカやヨーロッパを中心に老若男女を問わず、世界中のあらゆる地域でプレーされている。世界中のほとんどの国でナショナルチームが組織されていることはその現われの一つである。母数が多いため、純粋な統計を調べることは難しいが、競技人口および国際的な認識が最も高いスポーツの一つであるといえる。FIFAには2019年5月13日時点で全世界211の国と地域のサッカー協会が加盟しており(国だけでなく地域が加盟の理由はFIFA)、この他にもFIFA未加盟のサッカー協会が複数存在する。競技人口は2019年時点で2億6500万人以上(FIFA加盟の各国サッカー協会に登録料を支払い登録している選手の合計)で、競技人口に審判や競技役員も合わせたサッカー競技活動従事者は2億7千万人以上と国際サッカー連盟(FIFA)は発表している。2019年時点の各国別の競技人口ランキングも、FIFA公式HPで閲覧することが出来る(但し、2019年時点でのFIFA加盟協会のみ。All Playersは各協会未登録者も合わせた競技人口、Registered playersは各協会登録競技者人口、Unregistered Playersが各協会未登録競技人口、Clubsがクラブ数、Officialsが競技役員総数)。